life is
2.
私たちはみんなが授業を受けている間、
学校をこっそり抜け出した。
「どこ行くんですか?」
聞いても答えてくれない葉瑠は
ただ私の手を引いて目的地へと歩いていく。
その背中は、なんだかとても安心できた。
私は一体、なんでこの人の言うことなんか聞いてるんだろ。
「着いた」
葉瑠と私の目の前には住宅街に
ひっそりとたたずむ神社だった。
「神社です!」
葉瑠が、満面の笑顔で私に紹介した。
「はい、見てわかりますけど?!」
「それもそうやな、まあ入ろうや」
私たちは鳥居を潜り、境内の中へ入った。
、