【短】嫌いは好きの裏返し
後悔しても時すでに遅し。
素直になれなかったあたしへの罰だと思い、目をぎゅうと瞑った。
__バシャ
水の音はしたのに、いつまでたってもかかった気配がないため、薄く目を開けてみる。
すると、信じがたい光景が広がっていて思わず目を見開いた。
だから嫌いなのよ、
なんでピンチの時助けにくるのよ。
「つめてーっ、」
そう言って、茶色い髪をかきあげた。
「……真尋、」
「「真尋くん!!」」