【短】嫌いは好きの裏返し


後悔しても時すでに遅し。


素直になれなかったあたしへの罰だと思い、目をぎゅうと瞑った。


__バシャ


水の音はしたのに、いつまでたってもかかった気配がないため、薄く目を開けてみる。


すると、信じがたい光景が広がっていて思わず目を見開いた。



だから嫌いなのよ、

なんでピンチの時助けにくるのよ。


「つめてーっ、」


そう言って、茶色い髪をかきあげた。


「……真尋、」


「「真尋くん!!」」


< 14 / 27 >

この作品をシェア

pagetop