俺様富豪と甘く危険な恋 ハネムーン編
「ビーチ?」


怪訝そうな顔になる蓮だ。


「はい! 私たちからのサプライズです! ね? ソフィー」


ジェシカは得意げに話すと、蓮と栞南はビーチへ目を向けた。


そこで暗かったプライベートビーチにパッと灯りが。均等に置かれた5つの松明に火が灯されたのだ。

そしてウクレレの音色とハワイアンソングが風に乗って聞こえてきた。


「レン、カンナ、私たちからの結婚祝いよ。ビーチへ行きましょう」


ソフィアがビーチへ出られるドアへ向かい、開けて蓮と栞南を待つ。

蓮は特に興味をひかれたわけではないが、栞南が嬉しそうなのを見て仕方ないと手を繋ぎ歩き出す。


「ビーチで観られるなんてステキ! ソフィア、ジェシカさん、ありがとうございます」


栞南はお礼を言い、蓮と共に観客席が設置されているところへ向かった。

日中のプールと、お酒を飲んで火照った肌に海の風が心地よい。

4人は観客席に座ると、3メートルほど前でファイアーダンスが始まる。

ムキムキの肉体美で踊る5人の男たち。

間近で見るファイアーダンスは火の熱さが感じられて迫力満点だ。
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