俺様富豪と甘く危険な恋 ハネムーン編
満点の星空の下と静かな波の音のあるビーチが、このファイヤーダンスに似合うのかもしれない。

ダニエルとトニーがお酒を運んできた。

蓮にはスコッチのロック。女性たちにはラムをベースにライム、ミントでさっぱり仕上げたモヒートを。

栞南はこの舞台と雰囲気を楽しんでいた。

ファイヤーダンスが終わると、脇に控えていた女性6人が交代で出てきてフラダンスを始める。

ジェシカは立ち上がり、見よう見まねでフラダンスを踊り出す。酔っているようで、足元がふらつきながらだ。


「ソフィー! いーっしょに踊ろう」


自己流で腕と身体をクネクネと揺らしながらイスに座りモヒートを飲んでいるソフィアに近づく。

ジェシカに手を差し出されて、ソフィアは仕方なく立ち上がった。

ジェシカと同じくらいお酒を飲んでいるようだがソフィアは酒豪のようだ。

ふたりはハワイアンの緩やかな曲に乗り、ダンサーたちの間に入りながら踊る。

踊っているうちにジェシカはソフィアから離れ、マッチョなファイアーダンスを踊ったダンサーたちの間に入って踊り始める。
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