武士になりたい!
文久 三年
薬売り
壬生浪士組が発足して、少したった頃
大阪にて
壬生浪士組は
「ええい!退かぬか!!!」
大阪相撲の力士と、揉め事を起こした
事の発端は…
「いたたたたたたっ!」
無口でおとなしい斎藤一が、突然の腹痛を
発症した事
医者に診せるべく、急ぐ浪士組と
道を譲らない力士との小競り合い
話し合いとはいかず、筆頭局長である
短気な芹沢鴨が、力士を傷つけた
「あ~あ なんちゅうやっちゃ!」
通りすがりの薬売りが
芹沢をチラリと見て、力士を手当てした
「儂は、先に戻る!」
芹沢がサッサと宿舎に戻っていった
それから、斎藤を診た
「大事ないな!この薬飲んどき!」
斎藤に付き添っていた沖田総司が
あまりに手際の良い薬売りにたずねた
「お医者様ですか?」
「や 見ての通りや」
「貴方… なんか…女子みたいですね…」
「は?
ややなぁ~
女子顔のあんさんに言われたないわ!
ふんっ ほな さいなら!」
「あっ待ってくれ!助かった!礼を言う!
俺は、壬生浪士組 斎藤一」
「あ~ 壬生浪士組
ふぅ~ん 斎藤一ね
覚えておく」
今度こそ、その場を去ろうとしたが
「ちょっと!君!君も名を名乗ったら?」
沖田に肩を掴まれる
「なんやねん?通りすがりの薬売りの名前聞いて、どないすんねんな?」
沖田の手を払い除け、ひらひらと手を振って去って行った
「無愛想な人ですね!!!
それに、僕の顔を女子顔だなんて!!!
僕、あの人嫌いです!!」
大阪にて
壬生浪士組は
「ええい!退かぬか!!!」
大阪相撲の力士と、揉め事を起こした
事の発端は…
「いたたたたたたっ!」
無口でおとなしい斎藤一が、突然の腹痛を
発症した事
医者に診せるべく、急ぐ浪士組と
道を譲らない力士との小競り合い
話し合いとはいかず、筆頭局長である
短気な芹沢鴨が、力士を傷つけた
「あ~あ なんちゅうやっちゃ!」
通りすがりの薬売りが
芹沢をチラリと見て、力士を手当てした
「儂は、先に戻る!」
芹沢がサッサと宿舎に戻っていった
それから、斎藤を診た
「大事ないな!この薬飲んどき!」
斎藤に付き添っていた沖田総司が
あまりに手際の良い薬売りにたずねた
「お医者様ですか?」
「や 見ての通りや」
「貴方… なんか…女子みたいですね…」
「は?
ややなぁ~
女子顔のあんさんに言われたないわ!
ふんっ ほな さいなら!」
「あっ待ってくれ!助かった!礼を言う!
俺は、壬生浪士組 斎藤一」
「あ~ 壬生浪士組
ふぅ~ん 斎藤一ね
覚えておく」
今度こそ、その場を去ろうとしたが
「ちょっと!君!君も名を名乗ったら?」
沖田に肩を掴まれる
「なんやねん?通りすがりの薬売りの名前聞いて、どないすんねんな?」
沖田の手を払い除け、ひらひらと手を振って去って行った
「無愛想な人ですね!!!
それに、僕の顔を女子顔だなんて!!!
僕、あの人嫌いです!!」
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