武士になりたい!
【山崎烝】





出血が止まらない


おまさに相談すると、産婆に診て貰った方がいいと薦められた

そして、胸の張り 
痛くてたまらん


乳の出ない人の代わりに、乳をあげた


「おおきに また、お願いします」

「こちらこそ」


楽になった




産婆の診察




〝もう、子供は産めないだろう〟とのこと


三十路過ぎて産む人は、なかなかおらん

仕方ないことや



せやけど…




副長と恋仲ごっこが楽しかったせいか


ホンマに副長の子供が欲しい


総ちゃんも好き

副長も好き



最低やな…



これやから、フラれるんやろな



「戻りました」

「山崎」

「はい」

「降りてこい」


はあ~ 人の気持ちも知らんと



シュタッ

「なんです?」

グイッ

え?

んんんん?


引き寄せられたと思ったら、口づけ

激しすぎる!!!

息が!!!


「下手くそ」

「副長が激しいから/////」

「じゃあ手加減してやる」


今度は、優しい


クラクラと全身の力が抜けて

副長に身を任せてしまいそうや


いや、あかん!!!


「待って!」


胸に触れた手を掴む


「あの、やな…
まだ、お乳が出てるんやで」


子供みたいに口を尖らせて

次は、お尻に手を


「待って!!」


今度は、頬を膨らませた


「まだ、血が出てるからやな…」


「じゃあ背中ならいいか?」

「へ?ええかな?」


なんで背中やねん?

疑問で油断したらしい

副長の手が直に触れる


「んっ」


咄嗟に口を抑えたが

その手を除けられ、口づけされた



激しいやら、背中が気持ちいいやら


くねくね逃げた


「くそっ 早く止まれ!!」


って、お腹に言われても…



「あははっ 副長!笑わせんといて!」








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