武士になりたい!
「この年になっても知らんことばっかりや
子作りは、痛いものやと思てたけど
好きな人に触れられると、信じられへん
くらいに気持ちがええんやな」


言った後に、墓穴を掘った事に気づく



「ほぉ~気持ち良かったのか?」 



そっちかい!!



「へへっまあ」


「好きな人って?俺か?」



やっぱりそこやな…



「気のせいや」



「ちゃんと聞いた!」


「うっさいな!気のせいや!!」


「俺は、出会ったときからずっと
お前が好きだ
偽りでもいいから、恋仲になりたかった
お前の笑顔を独り占めして
誰にも見せたくなかった
総司の事… まだ好きでも構わない
俺が… 忘れさせてやる」



この人、ホンマに凄いわ


一言一句に、人柄とか気持ちとか

乗せて、心に響く


この人に尽くしたい


初めて会ったとき


間違いないって


主君にしたいと思った時のドキドキが


今は、増えて増えて!



でも…




「色恋は、懲り懲りやねん…堪忍」



もう、子供を産めない



子孫を残す


女としての役割を果たせない


武家にとって、お家の繁栄は大事な事


それが出来ないのだから









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