武士になりたい!
【土方歳三】
風呂から上がると、吉村を先に戻らせ
永倉と外で、山崎を待つ
外から鍵を掛けられないから
いつもこうしているらしい
「お待たせ…」
なぜか俯いて出てきた
「よしゃ あっちの日向に座れ」
西日の当たる廊下に座る
その横に俺も座る
なんで、泣いて……
永倉も気づいているようだ
「なんで、ちゃんと拭かねぇんだよ」
「永倉、拭いてくれるやん」
「いつも拭いて貰うわけじゃねぇだろが」
「一人の時は、ちゃんと出来る」
完璧に永倉をあてにして、拭かないんだな
山崎…
その涙は、総司の為なんだろ?
「あのな… 明日、休み貰いたい……」
いつぶりだろうか……
山崎から休みたいなんて……
ポンと山崎の頭に手拭いを掛けた
永倉が提案した
「土方さんと俺と三人で、今夜飲もう」
「そうだな どうだ?」
「今日は、酔いそうやから…」
「暴れたら、土方さんから拳骨貰えば
いいだろ!酒は、酔う為にある!!!」
「……せやな
ほな、着替えてくるわな」
山崎が荷物部屋へ向かう後ろ姿の
哀しそうなこと
近藤さんに許可を貰い
飲みに出掛けたが、予想外に
あの酒豪、山崎が
一合ほどで、寝てしまった
「何、抱えてんだか…」
永倉が山崎を横目に、酒を飲み干す
「帰るか」
山崎を負ぶって、屯所へ
コイツ……また、軽くなったか?
風呂から上がると、吉村を先に戻らせ
永倉と外で、山崎を待つ
外から鍵を掛けられないから
いつもこうしているらしい
「お待たせ…」
なぜか俯いて出てきた
「よしゃ あっちの日向に座れ」
西日の当たる廊下に座る
その横に俺も座る
なんで、泣いて……
永倉も気づいているようだ
「なんで、ちゃんと拭かねぇんだよ」
「永倉、拭いてくれるやん」
「いつも拭いて貰うわけじゃねぇだろが」
「一人の時は、ちゃんと出来る」
完璧に永倉をあてにして、拭かないんだな
山崎…
その涙は、総司の為なんだろ?
「あのな… 明日、休み貰いたい……」
いつぶりだろうか……
山崎から休みたいなんて……
ポンと山崎の頭に手拭いを掛けた
永倉が提案した
「土方さんと俺と三人で、今夜飲もう」
「そうだな どうだ?」
「今日は、酔いそうやから…」
「暴れたら、土方さんから拳骨貰えば
いいだろ!酒は、酔う為にある!!!」
「……せやな
ほな、着替えてくるわな」
山崎が荷物部屋へ向かう後ろ姿の
哀しそうなこと
近藤さんに許可を貰い
飲みに出掛けたが、予想外に
あの酒豪、山崎が
一合ほどで、寝てしまった
「何、抱えてんだか…」
永倉が山崎を横目に、酒を飲み干す
「帰るか」
山崎を負ぶって、屯所へ
コイツ……また、軽くなったか?