武士になりたい!
「慶喜様、お一人だったから…
本陣に送ってたら、朝になってて
…お見送り、間に合わなくて」
「また合流する
気に病むな…」
「すみません…
多分… もう… ついていけなくなります
女だし、体力とか色々…
大阪に歩いて行く自信も、正直…
ありません
最後だったのに…
もう、会えないのに…」
「んな!弱気な事言うなよ!
山崎は、ちょっと生粋くらいが
いんだって!なぁ!!土方さん!!」
「そうか…
無理ばかりさせて、ごめんな」
「土方さん…山崎を手放す気かよ!」
「永倉 俺は、命の限り副長に尽くす
俺は、武士じゃない
忍だから…
国とか、民とか、守れるほど力もない
でも、新選組の為
副長の為に、この命を使い切りたい
迷惑かけると思うけど、やりたいように
させて欲しい」
「ばぁーか、今までだってやりたいように、してきただろ
心配くらいさせろ!つらい時は、遠慮なく
言え!」
「今まで、心配してたやん」
「仕方ねぇよ!
土方さんは、母上だもんな」
ぎゃあぎゃあ言い合って、長風呂した
風呂上がりは、永倉をあてにして
また髪を拭かずに出て来た
永倉に髪を拭かれながら
少し吹っ切れた表情なのは
隠していた体調不良を暴露したからだろう
山崎は、多くを語らない
だが… 永くない
それを悟っている
「労咳…か?」
「いいえ 産後から体調悪くて
多分…心の臓を病んでいると思います」
「そうか」
すぐに復帰させるんじゃなかった…
「担いででも、大阪に連れて行くさ」
永倉が山崎の頭に手拭いを掛けた
「永倉とか、島田なら軽々やろな?」
「おう!任せとけ!」
本陣に送ってたら、朝になってて
…お見送り、間に合わなくて」
「また合流する
気に病むな…」
「すみません…
多分… もう… ついていけなくなります
女だし、体力とか色々…
大阪に歩いて行く自信も、正直…
ありません
最後だったのに…
もう、会えないのに…」
「んな!弱気な事言うなよ!
山崎は、ちょっと生粋くらいが
いんだって!なぁ!!土方さん!!」
「そうか…
無理ばかりさせて、ごめんな」
「土方さん…山崎を手放す気かよ!」
「永倉 俺は、命の限り副長に尽くす
俺は、武士じゃない
忍だから…
国とか、民とか、守れるほど力もない
でも、新選組の為
副長の為に、この命を使い切りたい
迷惑かけると思うけど、やりたいように
させて欲しい」
「ばぁーか、今までだってやりたいように、してきただろ
心配くらいさせろ!つらい時は、遠慮なく
言え!」
「今まで、心配してたやん」
「仕方ねぇよ!
土方さんは、母上だもんな」
ぎゃあぎゃあ言い合って、長風呂した
風呂上がりは、永倉をあてにして
また髪を拭かずに出て来た
永倉に髪を拭かれながら
少し吹っ切れた表情なのは
隠していた体調不良を暴露したからだろう
山崎は、多くを語らない
だが… 永くない
それを悟っている
「労咳…か?」
「いいえ 産後から体調悪くて
多分…心の臓を病んでいると思います」
「そうか」
すぐに復帰させるんじゃなかった…
「担いででも、大阪に連れて行くさ」
永倉が山崎の頭に手拭いを掛けた
「永倉とか、島田なら軽々やろな?」
「おう!任せとけ!」