武士になりたい!
【沖田総司】




見送りに烝は来なかった

近藤さんの包帯付け替えがあったのに



近藤さんが残念がっていた




僕が、傷つけたからだろう


「近藤さん…ごめんなさい」

「総司が謝るのは、俺じゃないだろ?
聞いたぞ?山崎君を虐めてるんだと!」

「虐めているわけでは…」

「歳がそう言ってたぞ?」

「もう!土方さんたら!!!」



大阪城に入り、松本先生に治療して貰い

僕も診察受け

なんだか、さみしくて

近藤さんと布団を並べて休んでいる

熱のある近藤さんの額の手拭いを

時々替える



近藤さんと烝の三人で、大阪に来たことを
思い出し、眠る近藤さんの横で笑った

愛想のない、嫌な奴

僕は、兄貴分の土方さんを
烝に取られた気分で

勝手に敵視してたなぁ~



なのに、烝から目が離せなくて




ずっと見てたから



いつの間にか、恋してた






会いたい





烝に謝りたい





僕は、新選組を離脱することになるだろう

出来れば、烝と一緒に

どこかで、静かに療養したいな…








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