武士になりたい!
静まり返る幹部らを見据えた
「近藤さんと総司の世話をして貰う」
名目上、任務として行かせる
「そりゃいいな!」
事情を知っている永倉が賛同した
そして、山崎と総司の仲を心配する
他の幹部らも…
「だが… 素直に行くか?」
「命令だと言うつもりだ」
「素直に従うか?アイツ頑固だからなぁ」
「風邪でもひいて寝込みそうだな…」
「あり得るな!!」
口々に山崎の事を言う
皆、よくわかってるな……
「副長」
天井から、吉村の声がする
「降りてこい」
シュタッ
ずいぶん上手に降りれるようになったな…
ふと、頭から落ちてきていたことを
思い出す
「聞いてしまったので、意見して
よろしいでしょうか?」
「ああ」
「大阪行きの話、絶対にしないで下さい」
吉村は、力強く俺を見て言った
「武士になることを諦めてまで
副長の忍として生きることを選んだ
山崎さんの気持ちや
その決断に至るまでの生き方
すべてを否定することになります
統仁様との喧嘩も、それが原因です
山崎さんは、忍であっても武士らしく
逃げずに戦いたいと言ってました
最後まで、主のもとで命の限り尽くすのが
忍です!忍であることまで諦めるなら
山崎さんのここにいた意味が消されます
どうか、我が主を否定しないで下さい」
「ちょっと待て…吉村…
まるで、山崎が死ぬみたいな言い方…」
原田が、恐る恐る口にした
俺は、少し息を吸って目を閉じた
「医者に見せた
……いつ死んでもおかしくない
吉村も、知ってたんだな…」
「はい」
「おめぇは、よく物事の本質を見抜くな
危なく、山崎を傷つけるだけになってた
一大決心をしたつもりだったが
俺は、過ちを犯すところだった……」
「でも、総司に会わせてやりてえな」
「もう会うことは、諦めてますよ
報告致します
山崎さんから、伝令です」
それ、先に言うやつだろ…
「敵が武器を大量に運び込んでいます
場所は、朝廷ゆかりの屋敷で山崎さんが
侵入して、武器を確認したので
間違いありません
動きは、ありませんが、山崎さんの見立て
では、戦支度のようだと」
「山崎は、見張りしてんのか」
「はい
尾形さんと浅野さんを呼ぶように言われたので、向かわせてます」
「そうか
……まさか、戦をな…
吉村、お前は侵入とか出来るのか?」
「……出来ると思いますか?」
「すまん……野暮だった」
結局、山崎を頼らざるを得ない
監察方の統率が取れているのも
結局、山崎が士気を高めてくれたからだ
「吉村 山崎に帰ってこいと伝えろ
万が一、戦になるようなら
その時に目一杯扱き使うから
今、無理するなとな」
「わかりました
副長からの伝令、喜びますよ!」
「近藤さんと総司の世話をして貰う」
名目上、任務として行かせる
「そりゃいいな!」
事情を知っている永倉が賛同した
そして、山崎と総司の仲を心配する
他の幹部らも…
「だが… 素直に行くか?」
「命令だと言うつもりだ」
「素直に従うか?アイツ頑固だからなぁ」
「風邪でもひいて寝込みそうだな…」
「あり得るな!!」
口々に山崎の事を言う
皆、よくわかってるな……
「副長」
天井から、吉村の声がする
「降りてこい」
シュタッ
ずいぶん上手に降りれるようになったな…
ふと、頭から落ちてきていたことを
思い出す
「聞いてしまったので、意見して
よろしいでしょうか?」
「ああ」
「大阪行きの話、絶対にしないで下さい」
吉村は、力強く俺を見て言った
「武士になることを諦めてまで
副長の忍として生きることを選んだ
山崎さんの気持ちや
その決断に至るまでの生き方
すべてを否定することになります
統仁様との喧嘩も、それが原因です
山崎さんは、忍であっても武士らしく
逃げずに戦いたいと言ってました
最後まで、主のもとで命の限り尽くすのが
忍です!忍であることまで諦めるなら
山崎さんのここにいた意味が消されます
どうか、我が主を否定しないで下さい」
「ちょっと待て…吉村…
まるで、山崎が死ぬみたいな言い方…」
原田が、恐る恐る口にした
俺は、少し息を吸って目を閉じた
「医者に見せた
……いつ死んでもおかしくない
吉村も、知ってたんだな…」
「はい」
「おめぇは、よく物事の本質を見抜くな
危なく、山崎を傷つけるだけになってた
一大決心をしたつもりだったが
俺は、過ちを犯すところだった……」
「でも、総司に会わせてやりてえな」
「もう会うことは、諦めてますよ
報告致します
山崎さんから、伝令です」
それ、先に言うやつだろ…
「敵が武器を大量に運び込んでいます
場所は、朝廷ゆかりの屋敷で山崎さんが
侵入して、武器を確認したので
間違いありません
動きは、ありませんが、山崎さんの見立て
では、戦支度のようだと」
「山崎は、見張りしてんのか」
「はい
尾形さんと浅野さんを呼ぶように言われたので、向かわせてます」
「そうか
……まさか、戦をな…
吉村、お前は侵入とか出来るのか?」
「……出来ると思いますか?」
「すまん……野暮だった」
結局、山崎を頼らざるを得ない
監察方の統率が取れているのも
結局、山崎が士気を高めてくれたからだ
「吉村 山崎に帰ってこいと伝えろ
万が一、戦になるようなら
その時に目一杯扱き使うから
今、無理するなとな」
「わかりました
副長からの伝令、喜びますよ!」