武士になりたい!
【土方歳三】






年明け早々に、幹部会議をした


戦に備え、各隊に役割分担をした


会議が終わると俺の部屋の襖を開けた
原田が、間抜けな声を出す


「はぁ?」


と、いうのも


庭で監察方が全員、棒を持ち

原田に無言で、手招きをしているから


「俺か?」


皆、頷く


「は?怖ぇなぁ!なんだ!?」


何が始まるのか

面白そうなので、廊下に出た



庭に降りた原田が

島田から、何やら説明を受けている


尾形 吉村 山崎が、肩を組み

こちらも仲良く話をしていた


そして、島田と原田が棒術試合を開始した


それにまず尾形が割って入り

そして、吉村が割って入り


原田の敵が三人に増えた


尾形と吉村は、攻撃ではなく


何か別の目的のようだ


さすが、原田は槍術にたけているから


平然としていた



山崎が一旦、試合を止め


尾形と吉村に、何か指示した


再び試合再開して、尾形と吉村が同時に


割って入るが、一体何がしたいのやら


山崎は、ケラケラ笑ってるし



また、試合を止めた



今度は、山崎が割って入るようで


試合再会



島田と原田



「「 え 」」


見ていた俺たちも絶句



試合開始早々、山崎が棒をクルリと回すと

島田と原田

両方の棒が手から放り投げられた


「なんだ?…巻き込み技を二人に同時に
仕掛けたのか?」


原田が、本気で悔しがる


そりゃそうだ


実戦なら、武器を取られては、命がない



事の発端は、戦中に武器を手放す奴は
いないだろう

いるなら、見てみたい

とか話してたら



吉村が、巻き込み技ならって話をして


尾形が実戦で、巻き込み技を見たことない

と、言ったところ

山崎は、巻き込み技が得意だと


なら、やってみよう



で、手抜きをしない

本気で試合をやってくれる人が、原田





間違いないが……








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