武士になりたい!
「体調はどうだ?」
「また、心配してんのか?
そろそろ、おかんやめーや」
また と、言われるほど
俺は、山崎と顔を合わせる度に、聞いている
心配せずにいられるかっての
「熱あんのに、無理すんなって!
寝とけよな!」
「張り込みしてる奴も……くしゅん
風邪ひいてる中、頑張ってんのや
寝てられるか!」
正月 二日目にして、恒例の風邪
なのに、交代の為、出ると言いに来たのだ
「ふふっ 副長、怖い顔やな
大丈夫!あんまり自覚ないさかい
きつくないねん!
それに、ちゃんと帰ってくる!
くしゅん……ほなら、いってきます」
「ん」
くしゃみしながら、きつくないなんて
説得力は、ないが
帰ってくるってんだから、待つしかねえ
山崎の心配する風邪ひきは、島田
大柄な男だが風貌に合わない 甘党
島田がぜんざいを作ったことがあった
何度か…
その度に、豆がもったいねぇと俺が
言うと
「美味しい~!!!
島田!!天才!!!」
唯一、山崎だけは、旨いと食べ尽くした
総司ですら、甘すぎる…と、残した
それ以来、島田は山崎がお気に入りだ
山崎も島田のこと
「大っきいなぁ!!
すげぇな!!!力も強そうだなぁ!!」
気に入っていた
「男に生まれるなら、島田のように
なりたいな!」
自分と全く容姿の違う島田が
心底羨ましいようだが
どう想像を働かせても
山崎があんな風にならない
昼過ぎに監察方が全員引き上げてきた
「見廻組が張り込みをしてくれるそうで
引き上げて参りました」
尾形が代表して報告してくれた
「わかった休んでいい
体調を整えろ!山崎、残れ!」
解散させ、山崎を残らせた
「佐々木さんに頼んだのか?」
「偶然会いまして… くしゅん…
それに、なんとなくですけど
見張ってても意味がないような気がして」
「なんでだ?」
「もしも、戦が始まるのであれば
あいつら下っ端みたいやし
動きがあってからでは
こちらが出遅れます」
「それで、佐々木さんに頼んで引き上げ
皆を休ませようと?」
「はい」
「言っとくが、佐々木さんは、上司で
便利に使っていい方じゃねえ!」
「只三郎から伝言で、夕方までに動きがなければ、見廻組も引き上げるって」
「お前、俺の話聞いてるか?」
「只三郎がさ、戦で死にたくなければ
風邪を治せって……だから……」
座ってんのに、ふらついて手を床につけた
山崎の肩を抱いた
「そうだな… まず、体調を整えろ」
「…… ハイ」
小さく返事をして、そのまま寝た
主に世話かけ過ぎだろ!?
床に一旦寝かせ
隣から、総司の布団を持ってくる
それに寝かせて
桶に水と手拭い
俺は、お前の看病係じゃねぇぞ!!
「また、心配してんのか?
そろそろ、おかんやめーや」
また と、言われるほど
俺は、山崎と顔を合わせる度に、聞いている
心配せずにいられるかっての
「熱あんのに、無理すんなって!
寝とけよな!」
「張り込みしてる奴も……くしゅん
風邪ひいてる中、頑張ってんのや
寝てられるか!」
正月 二日目にして、恒例の風邪
なのに、交代の為、出ると言いに来たのだ
「ふふっ 副長、怖い顔やな
大丈夫!あんまり自覚ないさかい
きつくないねん!
それに、ちゃんと帰ってくる!
くしゅん……ほなら、いってきます」
「ん」
くしゃみしながら、きつくないなんて
説得力は、ないが
帰ってくるってんだから、待つしかねえ
山崎の心配する風邪ひきは、島田
大柄な男だが風貌に合わない 甘党
島田がぜんざいを作ったことがあった
何度か…
その度に、豆がもったいねぇと俺が
言うと
「美味しい~!!!
島田!!天才!!!」
唯一、山崎だけは、旨いと食べ尽くした
総司ですら、甘すぎる…と、残した
それ以来、島田は山崎がお気に入りだ
山崎も島田のこと
「大っきいなぁ!!
すげぇな!!!力も強そうだなぁ!!」
気に入っていた
「男に生まれるなら、島田のように
なりたいな!」
自分と全く容姿の違う島田が
心底羨ましいようだが
どう想像を働かせても
山崎があんな風にならない
昼過ぎに監察方が全員引き上げてきた
「見廻組が張り込みをしてくれるそうで
引き上げて参りました」
尾形が代表して報告してくれた
「わかった休んでいい
体調を整えろ!山崎、残れ!」
解散させ、山崎を残らせた
「佐々木さんに頼んだのか?」
「偶然会いまして… くしゅん…
それに、なんとなくですけど
見張ってても意味がないような気がして」
「なんでだ?」
「もしも、戦が始まるのであれば
あいつら下っ端みたいやし
動きがあってからでは
こちらが出遅れます」
「それで、佐々木さんに頼んで引き上げ
皆を休ませようと?」
「はい」
「言っとくが、佐々木さんは、上司で
便利に使っていい方じゃねえ!」
「只三郎から伝言で、夕方までに動きがなければ、見廻組も引き上げるって」
「お前、俺の話聞いてるか?」
「只三郎がさ、戦で死にたくなければ
風邪を治せって……だから……」
座ってんのに、ふらついて手を床につけた
山崎の肩を抱いた
「そうだな… まず、体調を整えろ」
「…… ハイ」
小さく返事をして、そのまま寝た
主に世話かけ過ぎだろ!?
床に一旦寝かせ
隣から、総司の布団を持ってくる
それに寝かせて
桶に水と手拭い
俺は、お前の看病係じゃねぇぞ!!