武士になりたい!
何か策を講じなければ……


必死に考えた



次々に上がってくる報告に

副長と二人で知恵を出し合った


だんだんと報告の内容が

どこで何人やられたとか

死者数へと変わった


夜がこんなに長く感じることはなかった




翌朝



副長とだした策を全隊に指示

永倉の隊が唯一、敵の斬り込みに成功した

という報告を受け


二人で微笑んだ


さすが、永倉!


永倉のおかげで一時優勢となったが

銃の威力に、近づいていけなかった

おされ始めたと報告


「副長 永倉を撤退させます」

「わかった」



ないよりまし

刀を副長から受け取り

永倉に指示を伝えに行く



「永倉! 一旦引け」

「わかった」

「援護する」 

「おう!」

怪我をした者らを先に逃がし

永倉と戻る


「永倉 どんな感触だ?」

「お手上げだよ
近づけねえんだ……斬りようがねえ」


最前線にいながら、怪我をしていない

永倉にホッとした


副長と永倉の会話を聞きつつ

怪我人の手当てや状況の把握に努めた


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