武士になりたい!
それから、長い説教の後

無事解放された


「ねえ 山崎君」

「なんや?」

「ふふっ なんでもありません」

「気持ち悪!!」


井戸で顔を洗い、山崎君を見る


〝僕は、君が好きだよ〟


そう言いたかった


「言っておくけど、僕は
山崎君の事が、嫌いだからね!」


だけど、言えば

困らせてしまう

だから、反対の 今までと同じ言葉にした


「ははっ 知ってるで」


ほら、笑った



人との間に壁をこしらえる山崎君は

少し突き放してあげた方がいい

踏み込まれないと安心して

山崎君から、来てくれる


この関係が、今の僕らの一番良い形だ







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