武士になりたい!
【土方歳三】



ついにバレたか…

まあ 遅かったくらいだ



出陣し、御所の外で長州浪士を迎え撃つ

斬っても斬っても向かってくる敵



「副長 こちらの勝利が確定しました
逃げる奴らを追うようにとのことです」

「土方さん!俺らが行くぜ!?」


永倉と原田を行かせるか

そしたら、ここが手薄になる


「ここは、俺が助太刀します」


言ってすぐ、山崎は長刀を抜き
恐ろしい早さで敵を倒していく

なるほど、俺より強いかもしれねえ


「永倉!原田!頼んだ!!」

「「おう!!」」













敵の姿がなくなった頃


山崎が俺の前に立ち言った


「俺を斬って下さい」


「なんで、俺が斬らなきゃなんねぇんだよ
だいたい、まだ話が終わってねえだろ!」

「副長に… 新選組に…
ご迷惑は、掛けられません
ここで、敵と一緒に紛れさせて下さい」

「んな事したら
俺が総司にぶった切られるんだよ!
たくっ!気づいてねえと思ってんのか!」

「…死なせて下さい」


山崎…なんでこんなに追い詰められてんだ

どうしたんだ?


そうか


俺が、女だということを隠させたから


また、命を奪わせたから





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