武士になりたい!
「涼花!!」


あんなに怒ってやろうと思ってたのに

寝間着浴衣に髪を下ろして

キョトンと僕を見る

可愛らしい烝に、なんか色々こみ上げてきて、抱きしめた


「どちらさんですやろか?」


そっか…

僕の事も忘れちゃったのか…


「沖田総司です!涼花さん、お加減どうですか?」

「はい!すっかりええよ!」

「そうですか!なら!帰りましょう!」

「どこに?」

「とりあえず、僕の住んでる所にいるといい!僕は、君ちゃんから涼花をよろしくと
頼まれているんだよ!」

「さよか!よろしゅう!」

布団から降りて、三つ指ついて頭を下げる


「沖田君…いいのか?」

「はい!僕に見させて下さい!
涼花さんこれに着替えて下さいね」

「うちの着物やん!」

「履物も持ってきたけど、歩ける?
おぶって帰ろうか?」

「歩きます!!」












「佐々木様 おおきに
ホンマにありがとうございます
いずれ、お礼に伺います!」

「気にするな!早く元気になれよ!」



烝の背中に手を添えて、支えながら歩く

チラッと僕を見て


「あの… 大丈夫ですから…」


「そう?気にしないで!僕がこうしたいだけだから!」


「せやけど、近いねん//////」


「いいから!いいから!」



もじもじ恥ずかしがる烝も可愛らしい


とことん烝に惚れてるんだと実感する






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