武士になりたい!
【山崎烝】



君菊として、久々の大舞台や

総ちゃんが観に来てくれるんや

ええとこみせなあかんな






踊りながら新選組の皆に微笑んだ


観に来てくれて、ホンマに嬉しかった


舞踊会が終わり、宴となる


お酌しにいこ!




立ち上がると、一人の男に声を掛けられた

「君菊だったか?」

「へえ そうどす」

「後で○○の屋敷に来い」

「お店を通して貰わんと」

「逆らうと為にならねえぞ」

「わかりました」


男からは、何か火薬のような
不思議な臭いがした



とりあえず、本来の立ち上がった目的

お酌をしに、近藤局長の処へ


さすが、副長


「怪しい奴だったな?なんだって?」

「この後、○○の屋敷に来るようにと」

「行くのか?」

「行ってみますけど…」

「なんだ?」

「なんか変な臭いがしたんです
火薬のような…なんやろ?
わからんと怖いものですね」

「俺たちも後から追う」

「はい よろしゅう」



コソコソと副長にもたれかかり、耳打ちするように会話をした

バチっと音でもするんちゃうか?

って、くらい

総ちゃんが睨んでた…

や、仕事やん…


あぁ 仕事でも嫌やって言うてたか






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