一途な外科医と溺愛懐妊~甘い夜に愛の証を刻まれました~
朝起きると隣に游さんが寝ていた。何時ごろ帰ってきたんだろう。ぐっすりと眠っていたせいか、全然気が付かなかった。
いつの日からか、游さんはソファーで眠るのを辞めて私と同じベッドで眠るようになった。
だからと言って体を求めるわけでもなく、ただ添い寝をするだけの状態。それがもどかしくて私の気持ちは余計に游さんを求めてしまう。
いわゆるおずけ状態。
私は游さんの寝顔をジッと覗きこむ。
「綺麗な顔。ずっと見ていたいけど、そろそろ起きて会社に行く準備をしないと!」
游さんは気持ちよさそうに眠ってる。起こすべきかと考えて、やめた。
私が起こさなくても、游さんはちゃんと時間になれば起きる。そう言う人だ。
朝ごはんを作ってテーブルの上にならべると、自分の分だけ食べた。そして後片付けを済ませてから、メモにエアコンのお礼を書く。
今日は少し早く出勤するつもりでいた私は、静かにアパートを出た。
「よし、今日から心機一転頑張るぞ!」
自分に気合を入れると地下鉄へ続く階段を元気よく駆け下りた。