夜の連続ホラー小説_マイのこと
ヒロキのことを

「ヒロ」

と、呼んでいるのは

マイだけだった。



マイはその呼び方が

何となく気に入っていた。



ヒロキはヒロキで

学校ではマイのことを

マイと呼んでいたけれど、

学校の外ではポロッと

「マイちゃん」

と呼んでしまうことがあって

そう呼んでしまうたびに

恥ずかしそうに

顔をそむけた。



「ヒロ、

いまわたしのこと

マイちゃんって呼んだでしょ!?」



マイがそうからかうと



「はいはい、、

子供の頃にいやと言うほど

コキ使われたからな。

ねーちゃんみたいなもんだから

仕方ねーじゃん…」



ヒロキは頭があがらない

様子だった。
< 3 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop