夜の連続ホラー小説_マイのこと
マイは自分のクラスへと

向かっていると、

二年二組の教室に

男子がひとり

何か悩むように

席にすわって

頬杖をついているのが

遠くから見えた。



二年二組。



ヒロキのクラスで

その男子はヒロキだった。



ヒロキは二年になってすぐに

レギュラーに選ばれて、

本気で部活に打ち込んでいた。



マイはそれを知っていたから

不思議に思った。



(部活の時間なのに…

なんでヒロが教室にいるんだろ……)



何となく胸騒ぎがした。



弟のようなヒロキが

何かで悩んでいるなら

話をきいてあげるのが

自分の役割だ

マイはそう思った。



「ヒロキ!」
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