夜の連続ホラー小説_マイのこと
「ねーちゃんじゃねーだろ」
ヒロキとマイが
からかい合うときの
いつものやり取り。
ただ今は
少しだけ変な緊張感が
あった。
「なに…?」
「ないじゃないでしょ!
もう部活始まってるよ!!」
「……わかってるよ…」
本当はなにかを言いたそうで、
ヒロは歯切れがわるく答えた。
マイは少しだけ
昔のことを思い出した。
(小学生のとき
ヒロがこんなふうに
なったときがあったな…
なにが原因だったんだっけ…)