初恋物語

レッスン開始！

凛は唯人の稽古をするために、親に説得しに行った。



「へぇ。唯人くんが俳優に？いいじゃない。」
「それでさ、お母さん。私、唯人の特訓に付き合うことになったの。だから私、
しばらく稽古休む」
「......なにいってんだ凛。お前は女優界をナメてるのか？」



口を出してきたのは父だった。父はいつも厳しい。




「いいじゃないお父さん。凛がこれから女優を頑張るっていうなら、やらせてあげても」
「だが...。」



お母さんはいつも私の見方をしてくれた。父とは違う。



「っていうわけでお父さんっ！これから稽古休むからねっー！」
そういって、凛は家を出た。


玄関にいたメイドさんが驚いていた。

「あっ、ちょ、お嬢様！どこ行くんですかっ！？勝手に出られてはお父様に怒られますよ～！」
「あ、いいのっ！これから重大任務があるので。ではっ」
「重大任務って...。高校生にはないでしょうよ...。」

「あ、奥様！いいんですか？」
「いいのよ。お父さんにも話したわ。」




ピンポーン
「凛、あがって」

「じゃ、早速稽古、始めるよ！」


凛は走って唯人の家まで来ていた。
幼馴染が同じ世界に来てくれて、とっても嬉しいんだろう。