初恋物語
「じゃ、凛。明日もよろしくね」

「もちろん。じゃーね!」

走って帰っていった。
外はすっかり暗くなっていた。


「凛!送る。暗いし」
「......え?あ、いいよっ。すぐそこだよ?」
「危ないだろ。」
「唯人が危ないじゃん」
「俺だって男だよ?」

そういって、唯人はさり気なく送ってくれた。
話す言葉もでなくて、結局無言だった。
でも、唯人の優しさが、とっても嬉しかった。



次の日
「おっはよー!」
「あ、マイ。おはよう!」
「んね、凛!昨日、唯人くんとどうだったのぉ?」
「えっ、なんのこと...?」

「なんのことって、。昨日、成瀬くん家に行ったんでしょ?♡」
マイと話していると、チカが話に入ってきた。
マイとチカは私の親友だ。


「えっ、なんでしってるの!?」
「そりゃー、親友の行動なんてお見通し。あっ、尾行とかしてないからね!?」
「ふっ。当たり前じゃん」



親友......。マイとチカは、私にとって信頼できるクラスメイト。
2人は口が軽いため、あまり隠し事はいわないでおいた。
マイはバスケをやっているため、1発で女子バスに広まる。


「よ、凛。おはよ」
「あっ唯人。おはよー」
「なになになに、お二人さん♡ もしして、昨日、何かありました?」

珍しく、唯人から挨拶してくれた。
ラッキー!今日はいい日になりそうだ。

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