いかないで


「よしっ!帰るかー!家まで送る」


ん。と差し出された手。


え?あっ・・・。これ



覚悟を決めて握る。


少し朔が微笑んだのがわかった。

恥ずかしいけど朔が嬉しいならそれでいいか。


幸せだな。何この感覚。


こういう感覚忘れてた。


やっと戻った日常。


少しずつ変わっていく毎日。


忘れられると思ったんだけどな・・・。



君はまだ私の中にいっぱいいるんだね。

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