いかないで


あれれ?何も言わないんだ。


朔がおとなしい。顔をみると真っ赤になってる。



あ、えっ。

自分のしてることに気がついた。


完全に無意識に。自分から。朔を抱き枕みたいにして寝るとは。

あきれる。なにしてんだ。


「ご、ごめん。朔。離れる離れる」


慌てて隣からどこうとする。

朔の方から抱き締めてくる。


え、ちょ。


「このまんまでいい。ちょっとだけ」


< 112 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop