いかないで


「んで。朔なに買うの?」


ちょっと不機嫌だ。無理やり過ぎたか。


「ん~細かいもの新しくしたくて」


日用品があるところにひとりで進んでいってしまう。

その背中を追いかける。


出会ったころはこんな感じになるなんて
思わなかったなぁ。


「こんなもんで平気?」


いつのまにかカートの中に揃っている。
考えごとしてる間に選んでくれてたらしい。

「とりあえずは大丈夫かな」

彩羽が俺のために選んでくれたもの。

なんか最近の俺やばいな。

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