いかないで


彩羽との日々は楽しかった。

時々夜になると君が泣きそうな顔をしていた。


俺はいつも気づかないふりして。


あの時もっと話をしていたら
宗くらいの存在になれたかな。


君の中での俺の存在が大きければいいのに。


好きな人の心の底からの笑う顔を
作るのは俺じゃないんだよね。


彩羽好きだよ。大好き。


1回だけでもいいからちゃんと
自分の想いを伝えればよかった。

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