いかないで


最後にどうしても君のところに
帰ってきたかった。


少しでいいから。君をみたら去るつもりだったのに。


彩羽をみた瞬間戻ってきたくなった。


彩羽に声をかけようとすらした。
朔がこなければ。



君が朔の隣で笑っていた。


あそこには俺がいたはずなのに。


でも朔なら任せられるとおもった。
いま俺が戻ってきて消えたとしても、


彼がいれば大丈夫。


だから俺はこのまま消えようとした。

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