いかないで

ぼんやりと公園を見渡す。


さっきからあの人、私のほうに向かってきているような・・・。


同じ学校の制服を着ている男子。


明らかに私のほうに向かって歩いてくる。私の知り合いなわけない。



誰だあの人・・・?


全く記憶にない。誰。



私と目が合うとにこっと笑う。


綺麗な笑顔に見とれてしまう。
私とは正反対の人。



彼の世界を覗いてみたいとすら
おもってしまう。



私が踏み込んでいいものじゃないのに。



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