いかないで
「彩羽ふたつとるからね!」
「・・・。まって!なんで私の名前知ってるの?」
「だって同じクラスだし。綾瀬 彩羽でしょ?俺の後ろの席の」
この人の後ろの席なのか・・・。
「よしっ!いくか!」
UFOキャッチャーのなかのくまが
自分みたい。狭い世界に閉じこもっている。
「お!!ふたつとれた!彩羽これあげる!」
考えてみても楽しいことなんて
思い浮かばない。
いつからこんなにひねくれたんだろ。
なんてぼーっとかんがえてたらいつの間にかくまのぬいぐるみをとってるし・・・。