いかないで

「彩羽楽しくない?さっきからむすっとしてさ」


「楽しいなんて思ったことない・・・」


「じゃあさ!俺と楽しいこといっぱいしよ?そんで自然に笑えるようになろ?」


「なんで他人なのにそこまで」


どういう気持ちで私に話しかけて
くれたのか。
なんで私なんかに。



「友達になったでしょ?だからだよ?」



凍っていた私の心が少しずつとけていく。
何も知らない君のおかげで。


くすぐったいけれど嫌じゃないこの感覚。


いつか目の前にいる彼と同じ綺麗な世界が見えるのかな・・・。


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