いかないで

何度も何度も君ときた駅におりる。


なんか嫌な感じ。


心の中に残りすぎてるのを実感してやだ。


「はやくこいよ!彩羽おいてくぞ?」


朔はたぶん私の考えてることなんてわかってないけど、ひとりにされるのは嫌だ。


心の奥の不安から朔の服の裾を
掴んでしまう。


「ん?どうした?」

「な、なんでもないよ!」


この不安は読み取られたくない。


朔は彼のことを思い出している時
悲しい顔をしてるんだよ?



なんで?



私そんなに顔にでてる?


わたしは朔が何を考えてるのか知りたい
です。
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