いかないで

お父さんとたくさん過ごした。

夜になっていく・・・。


「ごめん。彩羽。お父さんもうだめみたいだ・・・。少しの間会えなくなるな・・・。彩羽には宗くんや兄貴がいるから・・・大丈夫だな・・・」


「うん・・・宗と叔父さんが私にはいる・・・から・・・心配しなくて・・・いいから・・・ね・・・」



もうこれで最後なんだ。



お父さんをぎゅっと抱きしめる。


その体温を覚えておけるように。


お父さんとの楽しい思い出が蘇る。


ひとつひとつ大切な時間。


「父さんがな・・・生きた証は・・・彩羽にのこる・・・俺はいつでも・・・そばにいるからな・・・」


「うぅ・・・おとう・・・うっ・・・さん・・・」


「少し眠いからねるな・・・彩羽また会おう・・・」


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