スノウ
ねむる
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夢を見た。



雪の降る音だけが微かに響く、白く輝く世界の真ん中に、彼が立っている。


微笑んで、私を見ている。



私は彼の名を叫んだ。

でも、声は出なかった。



私は彼に駆け寄ろうと足を踏み出した。

でも、彼はゆっくりと首を横に振った。

すると私の足は動かなくなった。



どうして、とも言えないまま、私は悲しく彼を見つめる。


彼は優しく微笑み、立てた人差し指を唇に当てた。


それから、彼はそっと口を開いた。



―――君に聞いてほしいことがあるんだ。




音のない世界。


でも、彼が言いたいことが、なぜか私には分かる。




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