不器用な2人の甘いバレンタイン
「やだ...」

つい口から本音が零れて、はっとした。

「や、いや、あの、今のは...えっと...」

慌てて誤魔化すにも、もう目の前の親友は、瞳を輝かせてニヤニヤしている。

「へ~え。嫌なんだ~。そうなんだ~。へ~え。」

今まで見たことないぐらい楽しそうなリコは、畳み掛けるように私に言う。

「じゃあもう告白しないとね~。嫌なんでしょ~?じゃあもうするしかないね~告白~。作らなきゃね~チョコレート~。」

「うっ...」
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