始まりと終わり



言ってしまえば、女子の世界と言う物を理解してほしかった。
分かるはずもない事を、延々と貴方に訴えていた。

本当は話そうと思えば、出来た事なのに。
女子の仲はそんな甘くない、話す隙が無い、などと逃げてばかりで行動に移そうともしなかった。


「女子と喋ればいいじゃん」
「すぐ男子の方見る」
「俺じゃなくてあいつの事が好きなんだろ?」
「男子にちやほやされてえの?」


「だから、自分なりに努力してる」
「前と変わったところ、どうしてわかってくれないの?」
「じゃあ悠大はどうなの?人に言う前に自分がやってること直しなよ」


互いが、理解しあえてなくて、毎日毎日喧嘩しばかりだった。
確かに、自分ひとりじゃ前とどう変わったのかなんて分からなくて、だからこそ他のクラスメイトに聞いたりきちんと理解してもらおうと動いていた。

女子のグループに居たり男子と極力余計な会話も減らした。


「お前、なんも変わってないな」


それでも分かってくれない貴方に、毎日苛立ちしか立たなくて
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