君の好きは信じない。
2
『美~紅!』
あたしの名前は豊島美紅。中学2年生。
『おは。あーたん元気やった?』
『元気元気!もう暇だったんよ!』
『はははっ!あーたんウケる。』
あたしが『あーたん』と呼んでいるのは中島絢萌。小学校の時からの幼なじみ。
『ま~た、マサに嘘つかれたんや。』
『ん!?何でしっとんの!?』
『あんなぁ。ウチと美紅、いつからの付き合いやと思ってんの?』
『え、えっと…』
あーたんは、困ったような顔をして言った。
『嘘ついても、バレとんの!』
あたしは嘘をつくのが苦手で、うそをつくとすぐにバレる。
そしてあたしはあーたんに、今日登校するときに合ったことを話した。
『んまぁ~マサ最低やな!?』
やっぱり。あーたんなら分かってくれると思った。
『ね!最低だよね?』
『よし、美紅!ウチがマサに一言もの申しとくわ!』
『ありがと!』
あーたんはこう言って、教室へと走っていった。まぁ、いつものことなんだけど。
あたしが廊下を歩いていると、教室から声が聞こえてきた。
『ねぇ、美紅の気持ちわかってゆうてんの!?』
あ!あーたん、怒ってくれてる。
『あ~あ~あ~あ~分かったからもうゆわんといて。お前の声、耳障り!』
『はぁ~~~~~~~~~~~~~~!?』
あ~あ!もう、2人ったら。仲良すぎ!
あたしとマサは幼なじみで、マサはあたしの気持ちをちっとも分かってない。
ガラガラ。
『あーたん、もういいよ?ありがと!』
『えぇ~?でもマサ、まったくわかっとらんよ?』
『どうせ何回ゆうても分からんから、いいって。』
『う、うん…』
あたしたちの会話が終わるとほぼ同時に、周りにいた男子たちの冷やかしが始まった。
『マ~サ、と~よしま!マ~サ、と~よしま!』
あ~あ!最悪!
『あんなぁ、美紅と俺は幼なじみやから!』
ほら、いつもそう。あたしたちはいつでも幼なじみ。
『な?』
『え?あ、うん。』
やっぱり余計な一言に返事をしちゃう。
『嘘つけぇ~!彼女じゃなきゃ『美紅』なんて呼ばんから!』
本当に『美紅』って呼んでくれたらいいのにな。
『じゃあ証人!なぁ美紅?俺のこと好き?』
えっ?核心をつく質問…うんって言いたいけど。
『う?』
聞こえなかったふりをしてごまかした。
『ほら!今『うん』って!』
ち、違うよ~(泣)
『マジで言ってんの!?』
『違うよ?違う……』
あたしの名前は豊島美紅。中学2年生。
『おは。あーたん元気やった?』
『元気元気!もう暇だったんよ!』
『はははっ!あーたんウケる。』
あたしが『あーたん』と呼んでいるのは中島絢萌。小学校の時からの幼なじみ。
『ま~た、マサに嘘つかれたんや。』
『ん!?何でしっとんの!?』
『あんなぁ。ウチと美紅、いつからの付き合いやと思ってんの?』
『え、えっと…』
あーたんは、困ったような顔をして言った。
『嘘ついても、バレとんの!』
あたしは嘘をつくのが苦手で、うそをつくとすぐにバレる。
そしてあたしはあーたんに、今日登校するときに合ったことを話した。
『んまぁ~マサ最低やな!?』
やっぱり。あーたんなら分かってくれると思った。
『ね!最低だよね?』
『よし、美紅!ウチがマサに一言もの申しとくわ!』
『ありがと!』
あーたんはこう言って、教室へと走っていった。まぁ、いつものことなんだけど。
あたしが廊下を歩いていると、教室から声が聞こえてきた。
『ねぇ、美紅の気持ちわかってゆうてんの!?』
あ!あーたん、怒ってくれてる。
『あ~あ~あ~あ~分かったからもうゆわんといて。お前の声、耳障り!』
『はぁ~~~~~~~~~~~~~~!?』
あ~あ!もう、2人ったら。仲良すぎ!
あたしとマサは幼なじみで、マサはあたしの気持ちをちっとも分かってない。
ガラガラ。
『あーたん、もういいよ?ありがと!』
『えぇ~?でもマサ、まったくわかっとらんよ?』
『どうせ何回ゆうても分からんから、いいって。』
『う、うん…』
あたしたちの会話が終わるとほぼ同時に、周りにいた男子たちの冷やかしが始まった。
『マ~サ、と~よしま!マ~サ、と~よしま!』
あ~あ!最悪!
『あんなぁ、美紅と俺は幼なじみやから!』
ほら、いつもそう。あたしたちはいつでも幼なじみ。
『な?』
『え?あ、うん。』
やっぱり余計な一言に返事をしちゃう。
『嘘つけぇ~!彼女じゃなきゃ『美紅』なんて呼ばんから!』
本当に『美紅』って呼んでくれたらいいのにな。
『じゃあ証人!なぁ美紅?俺のこと好き?』
えっ?核心をつく質問…うんって言いたいけど。
『う?』
聞こえなかったふりをしてごまかした。
『ほら!今『うん』って!』
ち、違うよ~(泣)
『マジで言ってんの!?』
『違うよ?違う……』