究極のお一人様〜ソロウェディングはお断り〜

「俺は女が大嫌いです。あなたも例外ではありません」

「彼氏のふりをしてほしいの」


私が発した言葉と同時に修吾が発した言葉。女が大嫌い？ヤバイ。修吾の表情で怒りが込み上げていることがわかる。


「あ、あの・・・」

「・・・彼氏の、ふり？」

「ご、ごめん。前言撤回。まさか、修吾が女嫌いになってるとは思わなくて。だからそんな似合わないメガネ掛けて全然かっこよくないキャラ作ってるんだね」



ヤバイ。また怒りのバロメーター上げた。確実にやってしまった。でも、無理なものは仕方ない。

女嫌いの人にそんなことは頼めないし、見切りをつけて他の誰かを考えるしかない。いっそ、お見合いでもするか。

ソロウエディングよりマシだ。


「ごめん、知らないのに言い過ぎたね。でも、再会出来たのは嬉しかったよ。一緒に焼き鳥食べれたし、女嫌いなのに付き合ってくれてありがとうね」


「・・・まだ何も言ってませんが」


「えっ、でも女嫌いなんだよね？だったら・・・」


「でも、言うこと聞くなら彼氏のフリしてあげてもいいですよ」