究極のお一人様〜ソロウェディングはお断り〜

修吾の口から出てくる言葉に戸惑いばかり。私が知的な眼鏡男性を好き？


そんな覚えない。頭の中を逆さにしてもそんな記憶はまったくない。


でも、どうしてそんなこと言うの？それじゃまるでその眼鏡は・・・


「俺、最初に女嫌いになったのはあなたが原因だと思います。だからあなたには責任を取る必要がある」


そう言った途端、修吾はまるで自分のその素顔は見せないと言ったかのように私の両目を手で覆い唇を重ねてきた。


「ちょ、な、」


「黙って。俺の顔なんて思い出さなくていいから」


一瞬、離れた唇はもう一度、重ねられる。丁寧に。でも、私から彼の姿は見えない。久々のキスは目隠しのキス。


初めてのキスの方法。

「ちょっと、何するのよ」


「何でも言うこと聞く約束ですよね？ついでに俺の女嫌いも治してください。元凶なんだから」