究極のお一人様〜ソロウェディングはお断り〜
御愁傷様としか言えないな。実際女の子はそういうことをつい面白く話して盛り上がるところあるからな。


それにしても眼鏡なし修吾はお酒が入ってるからかやけに饒舌だ。それからも遍歴を聞くもどれもやはり御愁傷様というようなことばかり。


まあ単純に女運が悪かったから女嫌いになったと言っても過言ではないな。



「・・・でも、再会したのも何かの縁。確かに最初は今更なんでと思いましたが、あなたなら少しだけ信用出来そうな気がしてきました」



そう言って、コテっと私の膝に頭を乗せる修吾。焦る私を構いもせずに腕を伸ばし、頬に触れる。


甘えるような仕草とは裏腹に私を見る彼の目は真剣な眼差し。この目に私は見覚えがあった。あのときは視線をそらしたのに今はそれが出来ない。



「・・・雅ちゃん、俺の彼女になってよ」

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