究極のお一人様〜ソロウェディングはお断り〜

結婚。そんなこと考えたこともなかった。確かにソロウェディングはしたくないけれど、修吾と結婚？

「ほらっその場限りじゃない」

「あのね、結婚しなきゃその場限りっておかしいでしょ？結婚は分からないけどその場限りでもないから」

「・・・ふうん。そうなんだ」

てっきりまたバカにされると思ったのに花奈はそんな風に返してきた。意外。なんだ、その反応。

「とにかく、私はソロウェディングなんてするつもりはないから。だから衣装合わせとか打ち合わせとかそんな電話してこなくていいから」

「そう。じゃあまたベストカップルコンテストの案内送るから」

普段の花奈とは違って拍子抜け。いつもならここでケンカが始まるのに。あっさりと電話を切られてしまった。

「なんか、嫌な予感。でも、気にしても仕方ないか」

花奈との会話に違和感は感じたけれどいつも通り、気にしないようにした。