ノーカウント
始まり
車内の中。
急な口づけを拒む暇さえ与えられず
ゆっくり舌が入り込む。
「今はやめて。仕事中よ。」
私が抵抗すると彼も負けじと攻めてくる。
「息抜きも必要かと。」
「必要ないわ。」
手をどけると 彼は嫌そうな顔さえせず
逆に不適な笑みを見せた。
ゾクッ
彼の名前は
新田 大(にった だい)。
新入社員で私が担当している研修生だ。
そんな彼は いわゆるプレイボーイである。
< 1 / 62 >