ノーカウント
そんなの反則
「先輩。キスしていいですか?」
不意に彼は言う。
「冗談辞めて。ここは社内よ?
見つかったら困るわ。」
そう会話をする中でもすでに顔は近い。
顔を反らすと
「見られたら 見せつけてやればいいじゃないですか?
それに俺が我慢出来ないんです。」
後ろから私の顎に手を回してきて目を合わされる。
「嫌ですか?」
彼がそういえば私は従う。
そこで嫌。と答えればなんだか負けた気がするから。