ノーカウント


新田はずる賢いと思う。


嫌ですか?なんて聞いときながら。


私が
嫌。なんて言わないことを知っているから。
 

ムカつくけど ここでこいつが引くわけでもなく、私が従うだけで事は解決する。


静かに目を瞑れば 彼はゆっくりと唇を押し付けてきた。

相変わらず 丁寧で優しくて

でも麻痺しそうになるくらい熱いキス。



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