ノーカウント


部屋に入り 嫌な沈黙が続く。


「先輩、頭でも打ちました?」


こんなに意識したことがない。

ドクン。


心臓の高まりが異常だ。彼にもきっと聞こえてる。


彼のその言葉通り。


頭でも打ったのかしら。


「気にしないで。気まぐれよ。」


こんなの強がり。


なにが気まぐれよ。


変だって彼はとくに気づくはず。

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