ノーカウント


「そうですか。じゃ、遠慮なく。

失礼します。」

彼は私の衣服に手をかけ始めた。



「え、ちょ。コーヒー飲まないの?」


せっかくお湯沸かしたのに。

「俺、猫舌なんで冷やしておきましょ。

それより先輩。誘っといてお預けは無しですよね?」



何回もシてるのに、こんなにドキドキするのは初めてだ。


いつもの私じゃありえないくらい喋ってるし、いざ始まろうとすると緊張してしまう。



ふぅー。相変わらず、身体だけ求めてくるこいつ。


こいつもいつも通り。悔しいけど

私もいつもの私を演じよう。



「いいよ。きて?」


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