ノーカウント
カウント
激しい口づけに、意識が朦朧としてきた時。
ふと、そんな私を熱い瞳で見つめる
彼に気づいた。
なによ。
そんな目でみないでよ。なんであんたが
泣きそうな顔してんのさ。
「人のキスしてる顔見つめるなんて
悪趣味ね。」
いつも通りの私。
気づいてるのに何も言えない。
今の私は変化を恐れている。
彼がこのゲームを面倒だと感じたら
それこそ彼と私はこうやって会うことはない。
ゲームオーバーだ。