ノーカウント


私の言葉で 彼は察したのか、ニヤリと笑った。


「飛びっきり 激しくて長いやつでお願いします。」


その言葉で小さいプレッシャーと、少しの緊張。


ゆっくり唇を押し付けた。


彼は激しくと言ったけれど、そうすると女の私では体力が持たない。



じゃぁ少し本気を出してみようかな。


別れてから ただ年だけ重ねてたわけじゃない。


それなりに恋というものは経験してきた。


男を酔わせるキスくらい知っている。


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