忘れな草の願い
あの日



あれは、少しずつ
夏の気配が近づいてきた頃。


その時最近の俺はなんだか
胸が痛む事があったり、
咳が止まらない事があったが、
「夏風邪だな」なんて
軽く考えていた。


それでも心配症のお袋に
急かされ病院へと向かった。


「お袋…心配しすぎだろ…
ただの風邪なんだからよ。」

「一応年の為よ!!!!」


なんて軽い会話をしながら。



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